ホンネ探求とは
ホンネ探求とは…
自らの心の奥にある「ホンネ」を見つけ、個性を最大限に生かすヒントを見つけること
思考と感情に囚われない「あり方」を模索すること
「悩み」を根本的に減らしていくために、悩みの素(エゴ)の取り扱いを知ること
とホンネ哲学では定義しています。
なぜ、ホンネ探求をする必要があるのか?
「なぜ、ホンネ探求をする必要があるのか?」
それは一言で言えば、
「じぶんという存在を最大限に活かすため」
です。
私たちは、この世にせっかく生まれてきたのにも関わらず、なかなかそのすべてを活かし切れないでいます。
そればかりか、悩み、煩悶、苦悩の中で
「生きることは苦しい」
「生きることはつまらない」
「生きることは難しい」
と感じ、
「私など、この世に居なくてもいい」
「たのしいことなどない」
「じぶんには才能も何もない」
という想いを持って、悩みの中で生きています。
けれどもそれは、大いなる誤解なのです。
私たちには、本来ものすごい「力」が備わっています。
じぶんの人生を創造し、愉しく、充実感を持って生きることができます。
もちろん人間ですから、迷いや悩み、苦しみがなくなることはないでしょう。
しかしそれらに囚われず、それらを糧としてイキイキと、自由自在の心で満たされて生きることができるのです。
ホンネ探求というのは「苦しみの原因」にアクセスして、それを取り除いてしまおうという試みです。
私たちは、意外にも「真のよろこび」を知らないでいます。
心が内側から満たされる悦びではなく、
「誰かに勝った」
「誰かよりもすぐれている」
「私はできる」
などの「優越感」しか知らない場合も多いのです。
もしくは、みんなが「幸せ」だというものを幸せだと思いこもうとしたり、
要らないものを手に入れてみたり、
そのうちに真に欲しいものがすっかり指のすき間から、こぼれ落ちたりしています。
一時的なよろこびはあっても、それがなくなる不安にさいなまれる。
そして依存している「それ」がなくなったら、また不幸になる。
その繰り返しをしている場合も少なくありません。
ホンネ探求というのは
「本当に、その繰り返しでいいのか?」
ということを自分に問うということです。
悩みと苦しみの原因
カンタンにいえば、悩みと苦しみの原因というのは「わたし」という自我(小我、エゴ)です。
これをホンネ哲学では「思考と感情」と呼んでいます。
この「エゴ」にとらわれることで「苦痛」が発生します。
「エゴ」というのは「わたし」を守ろうとする働きですから、基本的に緊張や乖離を生みます。
だからこそ「エゴ」が強調され、「エゴ」主体で生きているときは、以下のような問題が発生します。
エゴにとらわれているときのサイン
慢性的な肩こりや腰痛、頭痛にさいなまれる
不定愁訴や謎の症状に悩まされる
うつやパニックなど、メンタル的な症状が出る
いつも気分がすぐれない。キレやすい。
心の奥では自信がない。
自己否定感が強い
優越感と「よろこび」の違いが分からない
好きなモノ、やりたいことが分からない
現在の生活に不満を感じている
なにかもっとやれそうな気がする
現在のパートナーに満足していない
現在の収入に満足していない
今の仕事はシンドイが、天職がわからない
自分には才能などないと思う
どこへ行っても人間関係で悩む
毎回、恋愛を失敗して手痛い思いをする
パートナーに言いたいことを言えないで我慢してしまう
つい休めずに、がんばりすぎてしまう(そして愚痴を言いたくなる)
人といても、どこか孤独な気がする
これらはすべて「エゴ主体」の生き方になってしまっているからこそ起こる「症状」と言えます。
これらはすべて「サイン」であり「メッセージ」なのです。
この「サイン」と「メッセージ」を無視すると、同じようなことが何度も起こります。
それは「早く気付いてほしい」というホンネからの願いなのです。
あなたが「サイン」「メッセージ」を真摯に受け止め、エゴ主体の選択を変えると、その課題は解決され、さらに魅力的なあなたになります。
またエネルギーが増え、才能と個性を発揮する場面が増え、人間関係も変化してきます。
もちろん仕事や収入も変化してくるでしょう。
それこそが「ホンネ探求」をする意味です。
悩み、苦しみの根本原因にアクセスし、「悩みスパイラル」から脱出する
それこそが、ホンネ探求の醍醐味なのです。
だからこそ「問題の一時的解決」ではなく「不可逆的で根本的な進化」を進めていきたいのです。
「問題」にフォーカスしすぎることなく、
「じしんの成長、変化、向上」
にフォーカスを当て、問題を糧や砥石として、さらに自分自身を磨いていく。
そのような「あり方」を求める人にこそ、「ホンネ探求」はピッタリだと言えます。
では、どのように「ホンネ探求」を進めていけばよいのでしょうか?
それをホンネ哲学では、以下のようにまとめました。
ホンネ探求サイクル
問い
まずは、根本的なところに「問い」があります。
「問いの質」によって、答えの質は9割決まると言ってよいでしょう。
なので、どのような問いをするかというかが非常に重要になります。
思索
思索は「沈思黙考」や「熟考」と言えます。
深く考える。
グルグル悩むのではなく、「思索」つまり「思いの探索」を深めていく。
「問い」と「合理性思考」を学ぶことで思索を深めることができます。
書く
思索したものを書き出すことによって「見える化」します。
具体的には「文字化」と「図案化」です。
考えを目で見ることにより、新たな気づきや発想が生まれてきます。
対話
気づきや発想を他者に話します。これをホンネ開示と言います。
また他者からの指摘を素直に「聴く」。これをホンネ受容と言います。
他者からの指摘やフィードバックにより「思索の盲点」を埋め、さらに思索を深めます
お互いがホンネのエネルギーを交わらせることにより、「ムスビ(偶発的な創造性)」が生まれ、想像もしなかったものが生まれてきます。
予定調和を超えた世界。
何が生まれるか分からない面白さ。
そこに対話の醍醐味があります。
行動
行動のフェーズにおいては、「勇気」が必要とされます。
「ホンネに気づいていく」ことも勇気が必要ですが、「ホンネに従って行動する」ことはさらに勇気が必要です。
それは「エゴ主体」の生き方から、「ホンネ主体」の生き方へのシフトだからです。
エゴは基本的に「保身、保守」で、「安心、安全、安泰、安楽」を好みます。
だからこそ「充実感」がなくなって「生きる喜び」を感じられなくなってしまうのです。
反対に「ホンネ主体の生き方」というのは、
「勇気を出し、リスクを負う生き方」
でもあります。
「危険」もあるが、同じレベルの「喜び」もある。
その充実感は、優越感などの「エゴのよろこび」とはケタ違いです。
ハイリスク、ハイリターンです。
しかし人間だれしもいずれは死んでしまうわけですからホンネをごまかして
「死に際に後悔する」
のがいちばんのハイリスクなのではないでしょうか?
そのことに気づき、ホンネにしたがった行動をしていく。
その中でさらに気付きが深まっていきます。
これがホンネ探求サイクルの概要です。
次回からは、実際に「問いかけ」を行いながら、ホンネ探求を具体的に進めていきます。
どうぞご期待ください。